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水素とは
水素は元素の中で最も小さく軽い物質で、宇宙全体では一番多く存在しています。近年まで水素は人体に対して全く何の影響も無い物質であると考えられていました。しかし、2007年ネイチャーメディシン紙に掲載された日本医科大学の太田成男教授による研究 発表で、水素が人体に有害な活性酸素(後に詳しく説明)を除去できるということが提唱され て以来、 水素には有力な還元(抗酸化)作用があることが分かってきました。 現在では水素ガスの吸引は先進医療Bに認定され、心停止後に心拍が回復したものの昏睡が持 続する患者に対して水素吸引を行うことで、予後の回復や後遺症の軽減等に用いられるなど、 医療の分野でも活用されるようになっています。
(慶應義塾大学水素ガス治療開発センター )

細胞の酸化
私たちが呼吸している空気の中には21%の酸素が含まれています。 呼吸で取り込んだ酸素の90%以上は細胞の中のミトコンドリアで使われて、私たちの活動に 必要なエネルギーが作られます。 この過程で酸素の約2%が、活性酸素と呼ばれる非常に不安定な物質に変わると言われていま す。 活性酸素は不安定なため、他の物質に反応して安定になろうとする性質があります。 体内のタンパク質や脂質などと反応し、細胞を酸化させてしまうのです。 酸化とは、分かりやすく言えば「錆び」、「老化」などと言い換えることができます。 活性酸素はその他ストレスや紫外線、喫煙、アルコールの分解過程などでも生成され、様々 な疾患の原因になっていることが分かっています。

活性酸素の善と悪
このように人体に対して深刻な害をもたらす活性酸素ですが、一方で、体内に侵入した細菌やウイルスなどを攻 撃してくれるという人体にとって必要な側面もあります。 例えば活性酸素の一種である過酸化水素(H2O2)は、こうした細胞の殺菌機能の他、シグナル伝達や細胞増 殖・分化といったプロセスに役立っているため、完全に人体から排除することはできません。 このような人体に有用な働きをする活性酸素の側面については、「善玉」であるということができます。 一方で、ヒドロキシルラジカル(・OH)と呼ばれる活性酸素は、最も不安定で有害な活性酸素で、 多くの疾患の原因と考えられている上、人体に有用な生理学的役割はこれまでのところ分かっていません。 こうした人体に害のみをもたらす活性酸素を、「悪玉」ということができます。 この点で、理想的な抗酸化物質とは、正常な生理的機能を果たすために必要な活性酸素は除去せず、 人体に有毒な活性酸素のみを除去するものであるということができます。 水素はこうした有毒な活性酸素、特にヒドロキシルラジカルを還元・除去することが立証されています。

人間の体と水素
実は水素は人体の構成元素の約10%を占めています。 特に人間の腸には水素が多く存在しており、腸内細菌は水素を 常に生成しています。 しかし腸内細菌が生成する水素のほとんどは、 肝臓・心臓の右心房・右心室・肺を通って体外に排出されてしまいます。 そのためこれらの部分にはある程度の濃度が存在していますが、 それ以外の胃や心臓・脳といった部分にまで水素は行き渡って いないと考えられています。 水素吸引によって水素を取り入れると、3分程で水素が全身に行き渡り、 飽和されると考えられています。 そのため、水素吸引が最も効率よく、水素を全身に行き届ける方法であると考える ことができます。

(出典:テレビ朝日 2018年8月30日放送 羽鳥慎一モーニングショー そもそも総研出演 慶應義塾大学 水素ガス治療開発センター 佐野元昭センター長 および コメンテーター玉川徹の解説より抜粋)

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